さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

BE:FIRSTを人生で初めて見てきた

BE:FIRSTのライブを見てきた。右腕が痛い。指が震えている。重すぎるペンライトを二時間ぶん回していたからだ。

最高のライブだった。これに尽きる。どんな言葉で形容しても追いつかない。脳よりも体が今日のBE:FIRSTを覚えてる。彼らから受けた衝撃に全身が喜びの白旗を上げている。
感想とかいいかな、と思ったけど私は強欲なので、やっぱりここに記録して余韻をしゃぶり尽くしたい。

会場は市川市文化会館。キャパ1800弱。入場すると想像を遥かに超える小ささ。着席。あまりのステージとの近さにパニックになる。学祭で友達のダンスを見にきたとしても気まずくてもう少し後ろに座るだろう、というくらい近い。武者震いが止まらない。緊張で開演までの30分、そして残り10分は一時間くらいに感じた。早くとどめを刺して。

17:58、何やら会場が皆後ろを振り返り始めた。本人たちが通路を駆け抜ける演出でもあるのかな?と一瞬ワクワクするもの、どうやら社長が来ていたらしい。「青い髪が見えたー!」と色めき立つ会場、「間も無く始まりますからねー!」と係員に鎮められる。おい2分前だぞ目立つなよそういうとこだぞ、と苦々しい気持ちで前を向く。

18時定刻。
暗転。

華々しいビッグバンド風ジャズが流れ、ステージ上にはWANTEDと指名手配された風のビーファの姿がスクリーンに映る。芝居がかったナレーションが公演中の注意事項を呼びかける。この時点で「ホールの規模の割には演出が豪華かも」という良い予感が。
「ここは悪党の秘密のアジトだから顔が割れないようマスクは極力つけていた方がいい」って注意喚起はなかなか凝ってておもしろかった。

ホールだしスクリーンはないかも、オーバーチャーとかメンバー紹介映像ないかも、と勝手に期待を下げていたのだが……


あった!!

「BE:FIRSTって知ってる?」
「知らない。にしても今日は余裕だったな」と何やら窃盗中の強盗団。しかし彼らに忍び寄る鬼のようなタイピング!次々ハックされる画面、その華麗な手元からカメラが顔に向かうと…


ハッカーのシュント!!!!!!(金髪)

オタクが我が子にやらせたい役No. 1、
天才ハッカー

あまりの大正解演出に早くも唸らされる。
ここからは悪党どもからビーファが華麗に鍵を取り戻す奪還劇。
ハッカーシュントに続いて生き生きアクションするリョウキ、(ハイローと違って今回はかっこよく悪者を殴ることができた。)、眼鏡にリュックでいかにも冴えないと見せかけて一流のスリ師リュウヘイ、コンビニ店員のレオへと次々と鍵は渡る。
帽子を被ったタクシー運転手のジュノンのコスプレ度が一段と高く、場内も盛り上がった。最後に鍵はマナトちゅわ〜んに渡ってめでたしめでたし。

この小洒落た疾走感あるオープニングは期待以上。

そして満を持してBE:FIRSTの登場。
一曲目はBF is…
近い!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オペラグラスいらない。(と言いつつ即座に覗いて各人の顔面を確認してしまうのがオタクのSAGA)

まずマナトの歌のうまさにぶったまげた。何この人すっごい歌上手い。初手と思って油断したらいきなり必殺技を涼しい顔で出されたような衝撃。私はマナトのファンで常日頃彼はうまいと思っていたが、まさかここまでの強度とは。綺麗どころと思って舐めてかかったら一発目で刀を吹き飛ばされて床に組み敷かれたような。強さに惚れ惚れする。
Softlyでは立ち位置があまりに私の直線上だったもので、釘付け棒立ちになってしまった。Don't Wake me upも含め全てのマナトのパートが耳にご褒美で、お願いずっと聞かせてとその場で祈った。そして顔がすーごい綺麗。目元から鼻にかけての三角地帯の皮膚が薄く、中身の密度が高い感じ。美しい。可憐だ。


ジュノンジュノン、恐ろしくかっこよかった。NANAに出てきそうなアンニュイでスタイリッシュなビジュアル。脚長い。そして何より歌。ジュノンの歌声は稲妻のように轟いて場内を支配した。伸びやかに綺麗に歌うイメージがあったのだけれど、今日のジュノンは強烈だった。ドスの効いた高音は怒れる竜の如し。あまりに恐ろしい才能。耳がビリビリしびれて、あ、どうしよう飲み込まれる と思った。
「俺は音楽でみなさんの居場所を作ります。だからこれからも付いてきてください!」
ジュノンが「俺が」と語り出す瞬間はいつも虚を突かれる。思ったよりずっと力強い言葉が続くからだ。無口で物腰穏やかに見えて、その実一番野心が強いのかもしれない。ジュノンの才能の獰猛さはまだ言葉を伴っていなくて、そのアンバランスさが危険な色気になっている。

シュントはイキった野卑さが芸能として最高レベルに昇華されていた。特にSpin!の途中でかけていたサングラスを外した時のシュントには思わずオペラグラスを構えてしまった。ステージでの佇まいがやんちゃで、そこがセクシー。金髪のシュントを拝めたことってこの先ずっと自慢できる。

Shining Oneのセリフを「夢の国に連れてってやるよ」にアレンジしたリョウキには爆笑してしまった。シンプルにおもしろいこの人。勢いがある。遊撃隊隊長。顔立ちが絢爛なので一際ピントが合ってハッキリ見えた。
※直前のMCでディズニーランドに行ったことがないよ〜みたいな話を皆でしていた。

レオくんも顔が派手だからより近くに見えた。彼は一番ライブ感のある発声をしてたかも。いつもよりパッション系だった。
そして一際客席に優しさを見せてくれるのも彼である。「疲れてしまうのでお席に座ってください」とMCはじめに声をかけたり、「お水飲んだ?」とメンバーに聞いたり。「ペンライトが綺麗でありがとうございます。もちろん持ってない方も素敵なお顔を見せてくれてありがとうございます。」お顔、、、、
「練習生時代のことを思い出しました。誰もお客さんのいないライブハウスで一人で歌ったり、そんな僕がこんなにたくさんの皆さんにこうして見ていただけて…」これからもずっと、彼の自信になる景色の一部でいたい。

リュウヘイはMCでの他愛もないこどもらしさがかわいかった。他のメンバーが話してる時はふわわーっと客席に手を振っていた。「二次方程式が難しい」とぼやき「今日のお客さんに僕より年下はいますか?」※15歳 と聞いて会場を微妙な空気にしたりと無邪気であった。
それに反比例して歌唱の成熟は著しく、歌声は深く、曲の色合いを濃くしていた。
スタイルが良いから異常に丈の短いジャケットのような前衛的なファッションも難なく着こなしていた。今後のすべてに期待ができる。


ソウタ、彼はこのライブですーごい好きになってしまった。パフォーマンスの説得力の高さと、友達みたいな客席への気さくさのバランス。
まずパフォーマンス。生で見て初めて彼がダンス巧者であることを心から理解した。彼が飛び出してくると曲の中にハイライト部分ができて否応なしに惹きつけられてしまうのだ。歌もよかった。誠実さが滲んだ爽やかな高音。

そして客席への語りかけ方。
「今日さ、最高だったでしょ。そのことをずっと覚えていてください。今日という日はあと数時間で終わっちゃうけど、だからこそまた次に出会える。それまで一緒に頑張っていきましょう」
やさしくて暑苦しくて、でも結局やさしい。
不覚にも私はこのソウタの言葉に泣いてしまった。あまりにも私に話しかけてくれてるって思えてしまって。顔もかわいかった。すっごい白くて目くりくり、カラコンしてたね。

曲ごとの感想と言いたいけど、朝までかかってしまいそうだから一旦この辺にする。

BE:FIRSTはちゃんと証明してくれた、最高が何なのかを。ありがとう。大好き。