BE:FIRST スタジアムライブ We are the BEST 5月16日感想

BE:FIRSTのスタジアムライブ。圧巻だった。
無骨なまでに歌とダンスを極めようとする姿勢。妥協なき歌唱。ここまで踊る?燃やし尽くすダンス。溢れる気高さ。貫禄の滲む自負溢れるステージだった。
オーケストラが奏でるオープニング。さながら、冒険の道中で大切な仲間を失い、絶望を経て今、旅を続けようとする壮大なファンタジーの趣。
一曲目はまさかのStay Strong。仁王立ちだ。即時オペラグラスを構えて6人のビジュアルに目を走らせる。アースカラーのカジュアル衣装、地味。スパンコールが足りない。
マナト、緑のメッシュ入りで全体はピンクブラウン。かわいいかつ綺麗。リュウヘイはツイードジャケットで肩幅の存在感。ジュノン金髪!
開始から飛ばしモード。出し惜しみせずBBB、Shining Oneなど。早めに会場全体を巡ることを優先したのかダンスをあまりせず。今日はあまり踊らないのか。
杞憂。中盤からは怒涛の踊りぶり。
今回ダンスで印象的だったナンバーを三曲挙げるなら、
・Stare In Wonder
気合いの凄まじさ。アドレナリン。
・SOS
マイクスタンドを使ってしっとりセクシー。
・Mainstream
振り子の貫禄よ。
踊って初めて曲が完成するんだと言わんばかりの堂に入ったパフォーマンスの数々。高度な戦闘力を秘めた小慣れた振る舞いに震える。
最愛のマナトについて。
トロッコでマナトが来た時の喜び。人懐こくカジュアルな笑顔で客席と接するマナト。
パフォーマンスは上々で、特に黒スーツ衣装になってからは明らかに覚醒してた。端正な歌声の持ち主が最上級にぶちかましてくるんだよ。完全ノックアウト。普段クラスで目立たない美術部の子をクラブで発見したら信じられないくらい踊りまくってて卒倒みたいな衝撃。
あとマナトはR&Bコンセプトがすごくハマる。Secret Garden、Guilty、Grow Up、Sapphire。この辺りはすごくマナトの洗練された歌声が映えていた。
ジュノンの歌は出色。Smile Again。祈るように切実な、美しいアカペラが静寂のスタジアムに響き渡って鳥肌もの。今日のライブ中、何度その美声にハッとしたことか。
清らかだけではない。何の曲か忘れたが、美声の奥から狂気が顔を出した。百合の花の奥から黒い魔物が花びらを突き破って現れすべて飲み込んでしまったイメージ。ジュノンは怖い。怖くて綺麗で最強で、どこまでもBE:FIRSTのエース。
ライブの構成について。
全体的に過去の曲を現在に昇華するパフォーマンスで素晴らしかった。
たとえばデビュー直後から1枚目のアルバム曲あたり。Betrayal GameやScreamなど、当時は本人たちより大人びた曲を当てがわれていた印象だったけれど、時を経て6人すべてが特級呪術師になっていた今日、遂に曲たちはその戦闘力が解放され場を支配。成長したなぁ。
最初のMCは6人とも話すことがなくて安定のグダグダ。しかし「俺たちってMC下手だから」と自覚はあるよう。「俺たちいっぱい練習したじゃん、MC以外は」って言ってたのがかわいくて許した。今回はMC少なめ、語るよりも歌い踊れの構成がストイックでかっこよかった。これからもそれで頼む。
彼らはゴリゴリした曲が好きで一番の特技として披露してくるけど、私は今日「街灯」がいちばん楽しくて、この多幸感こそがBE:FIRSTの現在地なのではないかと思った。BlissfulやBye Good Byeで会場を歌わせ揺らし、I Want You Backで「気をつけて帰ってね」と笑顔で本編を締める、そんな彼らを好きだ。
彼らはまた世界に行くらしい。特にそれは知ったこっちゃないが、新しいアルバムがそろそろ欲しい。夢追い人の彼らと温度感が一致することはないが、あの初めて見た市川のホールからここまでよくぞ辿り着いてくれた。歌い踊る彼らを見て、グループというものの醍醐味を強く噛み締めたひとときだった。
P.S 空のセトリ落ち悲しい。
あとは映像とはいえ、彼らが遂にみずからの呼称にアイドルを追加したことが衝撃だった。
We are singers.
We are dancers.
We are rappers.
We are idols.
And we just "Gifted".
10DANCEの三回目で気づいたこと。
日を待たず3回目の10DANCEを見た。
1シーンずつ噛み締めた。
鈴木と杉木。確固たる信念や美学がある二人だからこそ、その価値観の結晶にヒビを入れる互いに激しく揺さぶられるのだろう。潔癖で直線的な杉木にとって、奔放で荒れ狂う魂を持つ鈴木の生き様は脅威。憧れこそすれ、決して自分の性質には持ち得ないその魂が全力でこちらを向いてしまったら。積み上げてきた己が根底から覆ってしまいそうで、杉木はたまらず鈴木の濁流から逃れた。
一方で二人が互いを身の内に降り積もらせるひとときは意外なほど繊細で静か。厳格な恩師に育てられた日々を述懐する杉木、鈴木が語る恋多き人々で溢れるラテンの青い空。2階と1階で幼い頃の故郷の思い出を語らう二人はまるでロミオとジュリエットのようだ。
上下に隔てられた空間でお互いを見つける描写は続く。雪降る中で思わず踊りだす杉木を見つけた鈴木の眼差しは呆れながらも優しさが抑えきれなくなっていた。
弱音を吐く杉木の姿は受け入れがたい鈴木。彼にとって杉木は傲慢な自らを叱り、厳しさを持って優雅に従わせる死神だから。敗北すらエレガントに昇華しようとする杉木の卒なさを鈴木は許せない。お前は一番前を走るのが好きなんじゃないのかと。お前の悔しさは俺の悔しさだから。
傷つく竹内涼真の表情があまりに切なくて胸が痛む。完璧な立ち姿の自らの隣に現れてしまう杉木の影。静かな涙。
ラストのダンスシーンで竹内涼真から香水のような匂いを感じた。ものすごく生々しいあり方。
アキちゃんと鈴木の絆にもグッときた。アキちゃんはここぞという時に鈴木の欲しい一言をくれる。二人は互いの形がピッタリはまっていて、納得できる一つになれる。決勝前、鏡に映る自分たちに強く頷く鈴木。
あとアキちゃんが家に乗り込んでくるのは、きっと鬼電してもメールしても、鈴木がまったく連絡つかないんだと思う。
房子ちゃんはずっと切ない。杉木の生き様や不器用さを熟知している分、自分が全くもって愛されていないことも承知している。自分の一存では杉木を葛藤から救い出せないことも理解しているはず。「近くにいるのに遠いな」と呟く杉木を鈴木の元へ背中を押したのはきっと房子ちゃん。
駆け出す時にマフラーをかなぐり捨てる杉木と、メダルを放り出して杉木の手を取る鈴木は似たもの同士。
そしてペースに飲まれる側と見せかけて結局自分のタイミングでキスを残していく杉木先生、結局お前が帝王。
10DANCEたまらない。
10DANCE見た。打ち震えた。
これを大きなスクリーンで見たい。
竹内涼真の狂おしいほどの熱。
全身から飢えた欲、焦燥が迸っていて、見ていて魂が震えた。肉体も瞳も見ているものを奥底からひっくり返してしまうようなひりつき。
町田啓太の決して汚れぬ白百合のような清潔さも素晴らしい。鈴木が杉木をかき乱したくなる気持ちがわかる。あまりにも折り目正しくそれでいてその直線ぶりに「ここから出してくれ」という囁きが聞こえてしまう。
生まれてきて良かった…
ホットドッグを食べながら見てたら思ったより本気のラブシーンが始まって狼狽した。心してもう一度見返します。
どうか劇場公開よろしくお願いします。
追記
興奮そのままに同じ日に2回目を見た。汗ばむ。
そこにいるだけで匂い立つような色気、獣のような竹内涼真。南国の果実くらい濃厚な匂いが立ち込めている。
野生味溢れる竹内涼真と上品で高貴な町田啓太のコントラストが最高。この2人の攻守が目まぐるしく変わるところが見ていてスリル満点。杉木も鈴木もお互いに負けず嫌いで、主導権の奪い合いがたまらない。互いに翻弄されて揺らぐ瞳よ。
竹内涼真の泉のような瞳。感情に満ちて今にも溢れそうな瑞々しさ。
眼差しで言うと、鈴木のアマチュア時代のダンス大会で恋に落ちる瞬間の町田啓太が良い。史上最も美しい恋に落ちる瞬間。
ラストシーンのキスを返す町田啓太の名残惜しさといとおしさがこもった表情。
あと何回見返すだろう。
大泉洋のアイドル映画「室町無頼」
大泉洋の主演映画「室町無頼」を見てきた。
過日、大泉洋が舞台挨拶で「映画の感想エゴサしても長尾の感想ばっかり」とブーブー文句言ってたので、機嫌を直してもらうべく、大泉洋メインの感想を書いていこうと思う。
これは映画館で見て正解の作品。荒廃し切った室町時代の有様に震えつつ、鮮やかなアクションと一揆の熱量に圧倒され、大泉洋の魅力を堪能できた。
それにしても私意外と大泉洋好きなんだなぁと思う。最近は「水曜どうでしょう」の再放送で野放図な若さに呆れながら笑って楽しむ存在なのだが、
実は映画も代表作である「探偵はBARにいる」はシリーズ全部見たし、「ぶどうの涙」とか「しあわせのパン」の北海道シリーズ(古参アピール)、「グッドバイ」や「月の満ち欠け」と割と色々劇場でも見ている。無論ドラマでは「十三人の鎌倉殿」も完走済みだ。
今回は新聞の映画評で殺陣を称賛されてるのを目にして映画館に駆け込んだのだ。
お話自体は至ってシンプルで、個々の人物の魅力が引き立つ作品だった。
まずは弟子役の長尾。セリフ回しは滅茶苦茶大根なのだが、目が良い。ジブリに出てくる少年のような佇まい。(ゲド戦記のアレンみたいな瞳をしていた)アクションも素晴らしく、修行中の彼の成長曲線の著しさが見ていて痛快だった。セリフのたびに大根、、、と思いつつ結局心の中で頻繁に❤️長尾❤️とうちわを掲げてしまう自分に気付きなんか悔しい。あとはセリフさえ上手になれば、、、
堤真一は敵役にしてはお人好しが過ぎて少々物足りず。その点、北村一輝はノリノリでド畜生を演じていて楽しい。直近作「地面師たち」に続き今回またも雑魚死。成敗されるに相応しいド畜生演技で輝く一輝なのである。
あとはどんな作品にも出ている脇役こと(名前を認識せず顔で覚えている)前野朋哉が出てきた時はなぜだか非常にうれしかった。蕎麦屋に置いてある七味的な存在。実は昔から地味に好きな中村蒼も出ていてラッキーだった。
もうそろそろ大泉洋の魅力を語らねばなるまい。
ヘタレ要素なく腕っぷしが強い大泉洋が新鮮。初っ端、躊躇いなく関所を焼くところなんて痺れたね。
鎌倉殿では知略に富み冷徹な頼朝で新境地を見せていたが、フィジカル面でここまで強い設定のキャラクターは初めてではなかろうか。何しろ戦いの末、満身創痍においても簪一本で北村一輝を絶命せしめたのである。(ただし地面師では踏み潰されて殺されていたので北村一輝が滅法弱いという可能性も捨てきれない)
また、堤真一があまり真面目に防戦しなかったので一揆は思いの外あっさり達成されてしまった印象だが、これは滅法強い腕っぷしとカリスマを振るう大泉洋を楽しむ映画だから仕方がないのだ。本映画のプロデューサーは、舞台であまりにも情けない役を演じる大泉洋の姿を見て「俺の大泉洋をこんな風にしてもらっては困る」と憤慨してこの映画をぶち上げたそうだが、
ここまで大泉洋にメロっている映画も新鮮よね。
これまで書いていて気づいたが、最近の大泉洋って中年男性の浪漫を託されがちかも。調べてみたらこれまでの大泉洋主演作品の多くが男性監督によるものだった。こうなると女性監督または女性脚本家による大泉洋作品も見てみたいかもしれない。振り返れば、この映画で描かれるかっこよさは非常に男性目線な感じがした。
大泉洋は「どうでしょう」やバラエティでのイメージから、くどいほどのサービス精神とユーモアがあることは皆の共通認識にあるから、その強固な土台の上に「彼にやらせればおもしろいはず」「逆にこんな役はどうだ?」と創作側の意欲を掻き立てるのかもしれない。それこそが他ならぬ「大泉洋」というアイコンになっているのだろう。
最近は裏をかいた「意外な」の方面でシビアな役が多いから、ここでまた裏の裏でユーモアを活かしたコメディーもそろそろまた見たいかもしれない。
と、気軽に感想を書こうとしたら三時間も経っていた。
そう、これほど現代において人柄的魅力で看板になれる役者は彼くらいなのではないかと思った。
ごちそうさまでした。
レコ大のマナトのルックス最高
レコ大のマナトのルックス最高
これまでで最も美しかった。
黒髪にふんわり整えられた前髪の流れが麗人。
翻る美しい黒のスカートボトムが最後激しい振り付けについていけなくなっていたほど。
やけに美しくて驚いた。これまでで最高のヘアセットだった。引き算の美しさ。ぱっくり前髪真ん中分けより遥かに麗しくマナトの綺麗さが引き立っていた。