暮れなずんでる感じが初夏というより晩夏
夏が終わる時特有のいわれのないさみしさ。
それまでわずらわしいばかりだった夏が途端に名残惜しくなるような。
芽生え花咲く季節の終わり、
ひいては短い死が季節なのかもしれない
律儀に反抗した
わざわざ、それ違いますよと言いに行った
ちらと見上げた目はめんどくさげで、おもしれー女という印象は与えられなかったようだ。
全身のかったるさ。
日々でいつのまにか獲得していた愛。
気まぐれにとんがる歯
なくなった約束
確実にあの日より今の私のほうがよいほうに来れた
月日の力と吹き飛ばされなかった自分のたくましさ、褒める。
ネズミ走る駅で顔を見合わせたあの女の人、元気ですか?
お経のように右側通行を喚起するあのおじさんはきっと寺出身。