さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

BE:FIRST代々木公演に入ったことにする

BE:FIRST初のアリーナ、1月27日代々木体育館公演。今huluでの配信を見終わったところだ。思い出した、私の本命は彼らだということを。私はもう、代々木公演に入ったことにする。そして2時間弱浴び続けたBE:FIRSTという嵐を書き記そうと思う。

始まった瞬間、彼らの歌のうまさに衝撃を受ける。私は昨年10月の市川公演に入っていたのだが、その時より飛躍的に歌がうまくなっている。特にMVPだと思ったのはシュント。以前までの彼はその野性味溢れる自身の音色にやや振り落とされ気味のところがあった。声の獰猛さが音程をなぎはらってしまうような。今回のシュントは違う。ギラギラ輝くメタリックな音色を完全に手中に収め、音程の中で思うさま暴れていた。

 

そう、全国ツアーを経てBE:FIRSTは全員の音色が覚醒した。7人の歌声が自らの強みを見つけ、曲中で百花繚乱する。

 

最愛のマナトだが、その端正な歌いぶりには改めてほれぼれする。静寂の場に正確に一針目を下ろすマナト、彼が舵を握っている限りはこの曲は沈没しないであろうという頼もしさ。まろやかで耳溶けの良い声で丁寧に紡いだかと思えば、張り詰めるべきところではしっかりスパイスを与える。マナトの歌声の軌道で線を結んだらきっときれいな星座ができる。

(顔がかわいい。緑髪も似合ってるね。最初見たとき社長に染め上げられたと思って悪口言ってごめんね。)

 

リョウキ。ステージの上で派手に咲き乱れるその姿には、彼の仁義を感じる。彼が映ると画面の華やかさが桁違いだ。ここまでかっこつけられたらいっそ清々しい。ステージの上の縁起物と言ってもいいくらいだ。

 (ソウタと肩を組んでいるシーンが多くて、一緒のグループにこんな相手がいてよかったね、とほほえましい気分になった。)

 

リュウヘイは新緑の森みたいに深く爽やかな音色。思慮深さとある種の潔癖さが滲む。また、今回驚かされたのはその色気。彼が歌うと曲に媚薬的な成分が増す。曲中の時間の流れを変え、神秘的な雰囲気を醸し出す。

(顔がかわいい。どことなく貴族的なノーブルな顔立ち。そしてニットに包まれた細腕の儚さに彼の幼さを思い出す。)

 

ソウタは相変わらずラップのいかつさと歌声の可憐さのギャップがすごい。代々木では特に爽やかな歌声が際立っていた。なんやかんや一番歌声が甘くてかわいいのはソウタだ。彼は自分のアイドル性にどう折り合いをつけているのだろうか。ゴリゴリ体育会系な部分、ダンス講師で培われた言語化能力の高さ、眠そうな目、爽やかなアイドルボイス…。色々な要素が複雑に混ざったおもしろい人だ。特別な思い入れはないのに、終盤MC映像で語る彼を見てちょっと泣いた。

ソウタのよく踊るからだにチェックシャツがはためいていて綺麗だった。シャツも喜んでたと思う。ラストで突然「全世界のBESTYに宣言させてください」と彼が口火を切ったときは焦った。世界征服でもする気か?あながちその予想は間違いではなく、また世界への夢を語っていた。世界ってなんだよと問い詰めたい気持ちで一杯になる。一度機会を設けるので「世界」とは具体的に何を指すのかビーファ一人ひとりにプレゼンしてほしい。このすり合わせ大事だと思いますよ。私的にはBTSみたいになりたいのかな?と思っているから、この雑な表現が悔しかったらきちんと説明しやがれ。

 

レオ。春の日差しのようなあたたかな歌声。Softlyでは色気を開放していてかっこよかった。彼は語り掛けるような歌い方で聞き手との距離を縮める。Bye-Good-Bye前の説法はもはや若手僧侶と言ってもいいくらい熟練されていた。話している時の切実な表情に絆される。髪色変えてかっこよくなったね。リョウキと肩を組んだ時、画面のイケメン度が最大出力にななって素晴らしかった。

 

ジュノン。BE:FIRSTのエースにしてジョーカー。よく光を反射するガラス片みたいな歌声。プリズムだ。そのまぶしさで人の目をつぶしかねない輝きを放つ。何かの曲で腰を回す彼を見て妖艶さを恐れた。近い将来、芳醇な淫猥さを醸す魔性になるかもしれない。今はまだ片鱗が見えているくらい。彼の場合は化けたら制御不能な何かが暴れ出しそうな気がする。市川公演で見たときより己を冷静に制御している感じがした。ぶちまけるのではなく、必要なときに炸裂させる。爆発的才能の冷静な使い方を会得した様子だった。

Giftedのラストのフェイクでは満月のジュノン新月のマナトとでも言いたくなるような、鮮烈な才能の競演を見せてくれた。

 

久々に見た彼らのライブは素晴らしかった。見る前に家中にクリーナーをかけ、リビングのカーテンを閉め、部屋を消灯し、スピーカーに繋いでサラウンド音響にした上で臨んだ私の真剣な態度に十分報いてくれた。まったくおもんない芸人が出てくる映像が挿入されたときは皿拭きに席を立ったり、レオピピのありがたい説法中に副反応に苦しむ母を看病したりと自宅感は満載だったし、マナトが主導するMCを見て、この公演に入っていないとは失態だな私!と激しく己をなじったが、否。

私は今日確かに、代々木体育館でBE:FIRSTに会ったのだ。また会おう。