保育士になった友人に会った。
人が人を育てる、生まれたてのこどもを育てる、血の繋がっていない子を育てること。
善も悪も我慢のしかたもわからないまっさらの子たちを教えること、なんと途方もないことか。
泣いている子がいればわけを聞いてなだめ、やんちゃしまくる子を叱りつけ、保護者の様子に目を配り、給食を食べない子になんとか一口でも食べさせる。
気が遠くなるようなことだ。
「毎日が人間関係だ。」
友人は言っていた。
こどもたちら家から出て初めての社会。初めてのお母さんお父さん以外の大人。他のこどもたち。
おむつからパンツへ。
泣いているから他の子の面倒を見るまで。
すっかり大人ぶっているけど、私たちにもそのような時代があった。
家から出るだけでぎゃぁぎゃぁ泣いて、お歌をうたって、けんかをして怒られて。
忘れてしまったけど私たちを正しく導こう、すくすく育つようがんばってくれていた、家族じゃない人たちがたくさんいたのだ。
泣いたら話を聞いてくれて、すりむいたら赤チンを塗ってくれて、絵を描いたら褒めてくれた。
毎日どんどん育つように心をくだいてくれてた人たちがいる。
ありがとう。
それを忘れるくらい元気になにごともなく生きています。
保育士の皆さんを心から尊敬します。
偉大なるその勤めの汗が必ず報われますよう。
そして無事おとなになれた一人として感謝申し上げます。