だらしない湯温が心地いい。
ハッとするような気持ち良さではなくて、
気づいたら口から自我がのんべんだらりと出ていた
そんなぬるさ。
浸かる私はふにゃふにゃになったうどん
ぽたぽたぽた
絞り切らなかった体洗いタオルから絶え間なくしたたってる
この一滴がどんどん止まらないまま、この湯をもっとぬるくしてのだろう
ふやけたうどんのイメージがつきまとい、今日の昼ごはんはカップうどん
おいしくもまずくもない
でも3日以上食べると
汁の味にわー!!っとうんざりする
毎日たくさん食べている。
おなかが空いている間はあれがしたいこれがしたいそれが欲しいと次々沸いてくるけど、
食べ終わりは一個の大きな肉。
どーんと横たわってもう何も考えられない。
脳の容量が満腹に逼迫されてる
阿呆のように毎日これをやる
空腹で峭刻となり心の深淵を覗いたかと思えば
酒を飲み、〆の納豆ごはんまで食べてひっくり返る
知能と本能のバランスがいつも本能の圧勝
こうして太り続けていく
だが絶望し続けるよりましである
なんせ私はまんぷくそのものでしかないのだから。