なんとなくさみしい。
彼氏に連絡してみるか、
友達に話しかけてみるか
簡単だ
でもなんかそれは安易な気がする
さみしいときのために音楽がある
思い立って星野源の昔のアルバムをかける
素朴な音
どこかさみしげで生活への少しの絶望と希望
つづくことへの諦めと安心
曲が流れてると作業ができる
下着のしかばね累々の引き出しを整理
体をおおっていないときの下着はひたすら皮で、力なくくったり
きれいに整頓しても三日ももたないだろう。
彼氏とのデートで行った美術館とか公園、旅行の半券を貼ったノートがある。
たまに気分が乗っているときの日記もあって、
読み返すと意外なほど思い出すことができる。
死んだらこれを棺桶に入れてほしい。
さびしいと叫ぶには僕はあまりにくだらない。
そう、波みたいに寄せては返しているだけだから このさびしさに深刻な理由はない
さみしささえすぐ手放してどうする
人をBGMにはしないほうがいい。