さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

「滝沢歌舞伎ZERO」は天界の爺に捧ぐ男祭

滝沢歌舞伎ZERO


ンいぃわもと!!!!

ンっ宮舘!!!!

ン向井!!!

 

滝沢歌舞伎で印象的だったシーン

お囃子のプロの人達が名前を連呼。


滝沢歌舞伎ZEROを見てきました。

下記、ネタバレあり感想。

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率直に…

長すぎ。

2時間半あった。

お尻が大根おろしされた。

せめて2時間に収めようよ。


疲れた。


タッキーの脳内ってこんな感じなのか。

怖いな。

悪夢っぽかった。

うなされてる時のような。


全体を貫くストーリーがあるわけではなく、

舞台パフォーマンスの断片的な詰め合わせと、「鼠小僧」の演目の二部構成。

タッキーが舞台でやりたいこと全部詰めたダイジェスト版という趣。


第一部:舞台演目セット+SnowManのMV

第二部:鼠小僧 いわゆるこれが歌舞伎の部分。


★舞台演目セット

バレエ

バトントワリング

水槽の中で金魚のように泳ぐやつ

腹筋太鼓

などなど。




映画の導入は何とホラー風味。

自室で突如不安にさいなまれ、パニックになるショタ。

幻聴に襲われ、隣を見ると西洋人女性が。

(何でだよ)

彼女から差し出された「滝沢歌舞伎」と表紙に描かれた分厚い本を開き、彼はその世界へと導かれます。


…社長、「こどもつかい」ってホラー映画やってたし好きなのか。(こどもを使って悲願を達成しようとする役なんて、今思うとタッキーそのものではないかとゾッとする。)


にしてもSnowMan、なかなか出てこない。

その間ずっと不安げなショタ視点。

やけに不穏すぎる。何でだよ。


案内人的な西洋人女性はセリフを言うでもなく、清らかに歌い始める。

ショタと会話する時、彼女は英語で、ショタは日本語で返すよ。

この時に、「あ、英語推しなのね。」

「ショタファーストな先代のスピリット…」

などと早くも胃もたれの予兆を感じた。


英語推しであるとの予感は的中。

断片的な演目シーンにはそれぞれ題目が表示されるのだが、


「nine swordfighter」

あ、九剣士?


「magic transformation」

えっと、魔変化?魔法の変身?



「fukkin-daiko」




…ちょっと危なかった。試すな。

そのハイフンはなんだ。


予測していなかったバレエやサーカスのような超絶技巧が知らないお姉様方から次々と披露され、大人しく気圧されます。

すごいことは、わかりました。

たぶんオリンピックの開会式とか、外国向けにJAPANを伝える為のエントリー資料なのかもしれない。それほどに詰め込んである。


たまに思い出したようにSnowManの新曲映像が挿入され、情緒を整えに調整されます。

目黒くん、今日もかっこいい。


クレイジーフレッシュビートの新撮影版かっこよかった。インディゴブルーのデニム風な素材のジャケットで、ストリートとシックの中間な装い。

無機質で機械的な振り付けとよく合ってる。

この時も康二はやっぱりオールバッグ!

クレイジーの時はオールバッグって決めてるのかしら。


康二と言えば今回の映画のMVPをあげたい。

演技に色気があった。

歌舞伎演目では冷酷な悪役。

狂犬目黒を使って人を斬りまくり、江戸の乗っ取りを企む役。

普段の茶目っけは完全封印。

冷たくて欲望はぎらつき、世の中への復讐心に燃えている姿が非常に魅力的だった。

抑制も効いていて、康二はダークサイドの役もすごく映える。

ラウールはそんなやり方に疑問を抱くキーマンの役。従うように振る舞っているけど、手段を選ばない康二のやり方に不信感を募らせている。

ラウールの傷ついた迷いの表情も良かった。

ドレッドヘア的な髪型も似合う。

めめは楽しそうに狂犬を演じていた。

康二がめめのボスで、めめは脳筋な人斬り魔。

主従の関係性が美味。


途中でなべさくの雑なBL描写があり、最悪だった。BLノリ好きなんでしょ?って取ってつけておちょくりやがって、激怒。そのシーンは目を閉じた。


歌舞伎演目では岩本くんが主役。

浮世絵みたいで江戸時代的に伊達男なんだなぁと実感。肉体の説得力があり、貢献度高し。



今回、タッキーの新ユニット、

インパクターズもお目見え。

佐藤新くん、鮮烈な印象。

将来有望な雰囲気をバンバン出していた。

山崎賢人風味の顔立ちで、一人狂言回しの役目を振られていて目立った。

肝の座った美形で、凄味が漂う。いいねぇ、故郷を燃やされた役が似合いそう。

影山くんは櫻井翔好きな私の琴線に触れる、すごく目鼻立ちくっきり濃ゆいタイプ。

声も発声も良くて、舞台に抜擢されたのは納得。

インパクターズの皆んな全体的に発声が良かった。



新曲はかっこよかったし、「ひらりと桜」の持つ豪華絢爛な雰囲気は素晴らしかった。


ただ、演目数が多いし、fukkin-daikoなど変態的負荷の厳しい肉体パフォーマンスが主題にあるので、SnowManやるってめっちゃ大変だな…と自分に関係ないのに気が遠くなる。

タッキーのやりたいこと全部こんな感じなんだろうか。わたしはfukkin-daikoは感動よりもドン引き寄りの気持ちが先立ってしまいます。

太鼓叩き始める前に向き合ったSnowMan達が一斉に雄叫びを上げ始めた時、怖すぎて目の開きを半分閉じた。ホルモン怖い…


立ち込める男衆の熱量にひるみつつ、

これはおそらく男祭として天界にいる爺への供養もしくは奉納なのだと理解しました。

脳がくたくた。