さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

BTSと出会ってからの一週間のこと

 

 

大興奮と、泣きそうな気持ちが続いている。

むやみに切なくて、微熱のように心がぼんやりする。さみしさが常にそばにある。

 

人を好きになるのは厄介。

 

今週はBTSに突如ハマった。

突如も何も、丁寧な前振りはあった。つい興味の蓋を開いたら、真っ逆さまに落ちてしまっただけのこと。


防弾少年団と記憶していたグループが、ある時期を境にBTS呼びになり、いつの間にか全世界的な人気を博していた。


確か2年前に韓国好きの知人と会った時、「今何が好きなの?」と聞いたら「バンタンかな」と言われて、なんだかほんとに人気みたいだし、呼び方多いなあと思った。

 


私の部屋にずっと飾り続けているケンティーがある。

Hanakoの表紙で「防弾少年団」の文字もある。ずっと目に触れるところにはいた。

2015年の物だ。

 

「血、汗、涙」という曲名に衝撃を受けたり、暗めで攻撃的なラップが怖い、とビビっていた。なんだか怖いなあくらいにしか認識していなかった。

 



それが、「Boy with LOVE」を見かけたときに印象がガラッと変わった。

明るくポップですごく好きだと思った。

メンバーがラップモンスターさんしかわからなかったけど、曲をすぐに気に入ったからyoutubeで何度もMVを見た。

BTSの雰囲気がここまで明るいことと、コラボ相手のホールジー姐さんの変化にも大うけしていた。ホールジー姐さんと言えば、チェーンスモーカーとのコラボで、切なさの押し売りラブソングをやっていた人のイメージだったのに。すごく楽しんでらっしゃる。ボーイズグループを侍らせて歌うなんて、頂点を極めている。私もセクゾとそんなんしたいわ。

 



とにかく、「Boy with LOVE」の一存でBTSは私のプレイリストに食い込んだ。

Dynamiteに出会うのはもう少し後、西武の試合を見る日々で。


今年は西武戦を毎日見ていたが、このチームには金子侑二なる選手がいる。

金子はとにかくミーハーな男で、安室奈美恵のファンであり、更に登場曲を奇数回と偶数回で変えるほど、まめにラブマイセルフしていた。

そんな彼がDynamiteを登場曲にしていた。

これBTS?いい曲じゃん。あと金子はミーハー過ぎ。


Youtubeで見てみる。いい曲だ。

こうしてDynamiteも私の日常に食い込んだ。

毎日一回ペースで見ていたものの、相変わらずメンバーはわからないままだった。

ラップモンスターかジョングクさんしかわからない。

ただ、この知らないまま気軽に見ている感じで構わない、深入りしたら大変だと、意地になってメンバーを調べることはないままだった。

このようにせっかく自己防衛していたのに、毎日その牙城を切り崩してきた方がいる。

 

緑色の上下セットアップ、お洒落タクシー運転手(ベルボトムのズボンというのもレトロバブリー)。

眉毛はりりしく、声は低くて太い。思いっきり伊達な表情をキメて、気障さに美学があった。あなたは誰?私あなたのその堂々としたナルシズムフェイスが気になる!すごく琴線に触れる。

観念した。もう緑のあなたが誰だか知りたい。検索。

 

「V(テテ)」

 

あなた「V(テテ)」っていうのね!

名前二つあるの!?何それ。

しかもパフォーマンスしてない時はすごく幼いし掴めないミステリアスさもあるんだ…

 

もうついでに全員覚えるか。

K-POPの大人数グループを覚えるの、定期的な趣味。

10年以上前に少女時代のメンバーを覚えた時に目覚めた。

最初は全員同じに見えた皆が、誰が誰だかわかるようになるあの瞬間。急に皆を読めるようになった時の急激な世界の色づき方。目の覚めるようなあの瞬間。

癖になる衝撃だ。Twiceの時も、そしてアイズワンに至っては興味ないけどその感覚目当てで覚えた。

だから大丈夫!絶対覚えられるよBTSも。

苦戦したのはSUGAさんとJ-HOPEさん。

今にしたら全然違う二人だって信じられない思いがする。

 

それまで風景と同じだった彼らの歌い踊る姿が、いきなり色づき一気に語りかけてくる。

あーあ、もうだめだよ。

 

さらに魔の手は伸びる。

「テテジン」である。

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何それー…

K-POPにもそういうコンビあるんだやっぱり。まあそうですよね~

え 何その距離感

何そのとろける笑顔

何その喧嘩

何その親密感…

 

もうだめだ

興奮のあまり狂いそう くるった。

 

だから触れないようにしてたのに

 

それからというもの、毎日「テテジン」を見ながら発作を起こしている。

既に大人気の出来上がったグループを好きになることにまとわりつく、一生追いつかないという寂しさ。嵐のときも感じたけど、もとから海の向こうの人で、更に世界の頂点だから。遠すぎて、私に見えている彼らは何年も前にあった星のよう。急にいとおしく、そして愛着を持つのが遅すぎたことへの切なさ。

 

新曲のlife goes on、MVがジンヒョンがたくさん映るのが、かえって別れが強く予感される。兵役… ジンひょんが行ってしまうなんて耐えられない、一人抜けて完全な7人の時代が終わってしまうことが辛い。ジンは本当にやさしい長兄で、太陽のようなヒョン。

改めて、兵役があることって本当に厳しい。K-POPの男子グループは終わりがあるから、今までジャニオタだけしていた私には初めての辛さ。

 

好きな人が増えることは、情を持つ相手が多くなることだから、厄介だ。

未練を持つ機会も、祈りも増える。

 

とにかく私は、この閃光のように輝けるBTSの日々が少しでも長く見たい、

と同時に彼らの幸せを祈る。

 

祈りつつ、彼らの関係性を想像しては胸が引きちぎられそうに萌えたり悶えたりする発作ライフワークも続いていくだろう。