さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

ありがとね、風呂。


家中がタラの煮付けの気配に満ち満ちている。こってりしたみたらしの香りに包まれた館である。

それはそうと、風呂ってすごいね。私はどちらかと言うと風呂のアンチだった。でも毎日、入った後は「風呂、本当にあんたは親友だよ。いつもありがとね。」などと親愛の情でいっぱいになる。

今夜は比較的早めに風呂に入れた。おそらく4周目の「A子さんの恋人」をいい区切りまで見届けたので。

(3巻は一番ヘビーで4巻は疲れる)(あいこLOVE)

数日ぶりの体洗いにうっとりする。ここ最近肌の都合でせっけんを控えていたのだ。はぁなんたるスムース♪ライク♪バラァ♪お次は煮付けスメルに覆われたお髪を洗って差し上げる。本日のシャンプーは柑橘系のもの。こちらは抜群にかゆみが残り、キューティクルも全滅するのだが、今日は香りを優先。案の定大して染めてない健康髪にあるまじきゴキュゴキュの指通り(もはや通らない)の仕上がりだが、この程度の犠牲は惜しまない。

、と言いつつ心はやや荒んだようであらぬ極論で胸をいっぱいにしながら顔を洗う。むしゃくしゃしながら顔に残留する日焼け止めを落とす。あいつ何なんだ一体!もうだめだ!

ふー。風呂って工程が多いな。もうやだ!あいつとはもうやめだやめ、、、、


はーーーーーーー

あったかい。。。。。


一瞬にして押し寄せるあたたかさ。有無を言わず広がるくつろぎ。圧倒的な癒し。コンマ数秒前まで胸を占めていたやさぐれが跡形もなく消えた。(たぶんA子さんにあてられてただけ)


すっご、、、、はーあったかい。


人は湯に浸かった状態でキツい心境になどなれないのだ。そうようにできている。今日はもう風呂トレもしなくていいや。(一生懸命ストレッチしろといってきた整形外科医の売り言葉に買い言葉で始めたストレッチ。)ただ湯豆腐のように、浸かる。

「不機嫌な時に判断をしてはいけない」とどこかで目にしたけれど、「寒い時に判断してもいけない」だ。とりあえず湯に浸かろう。話はそれからだ。


P.S

風呂後は肌の大治療があるため、あらゆるところにクリームを塗ったりロケットを発射したりとやることは盛りだくさんである。あまりに塗るべきところが多過ぎ。私の体は東京ドーム5個分の広さです。