踊るテテの周りでかき混ぜられ揺れる空気になりたかった。
紫やオーロラに光り、さぞかし気持ち良いと思う。
グクの歌声がターンしてて、いかにも運動神経の良い人の翻り方だった。
グクの高音なのに少ししゃがれてハスキーな歌声のはすっぱさ。グクが全然ちょろくない甘いだけじゃない男の子だってことわかるね。
喋ってるときはいつも何かを主張してて、兄さんたちに育てられた負けん気の強さ。
テテは教室の窓辺の席で、カーテンの下で14時の気だるい日差しに照らされた寝顔はもうちょっとした神様。
ジミンは多分真面目にノートとってるけど、退屈したグクにちょっかい出されても上手く無視できなさそう。
シュガは休みがちだけど自作の歌を作ってるらしい、みんなの静かな畏怖の念。
ホビはバスケのゴールの下が定位置。幼馴染と付き合ってると思う。
ジンちゃんと友達じゃなくてよかった。たぶんすごい切ない思いをする羽目になった。
掃除の時間につべこべ言ってるジンちゃんを愉快にずっと見つめてたかった。
減らず口叩いて部員に舐められる文化系部活の部長ジン。
ナムジュンとはたまに生徒会の愚痴をサラッとこぼしあいたい。
放課後通りがかった音楽室でピアノを弾く音に立ち止まったのが間違いだった。そこにキムテヒョンがいたならば。
テテちゃんの存在自体が永遠の失恋。
見てるだけで頭を撫でられ続けているような心地よいふわふわ感と隣り合わせの淡い絶望感。
バンタンと同じ学校じゃなくてよかったな。