パラレルワールドのTomorrow×Togetherの話。
5人の子供がいた。
賢く、容姿も優れた彼らは国の秘密機関に収容されている。
彼らは超能力者。
災厄とも言えるその能力を止めることができるのはお互いだけ。
その災厄が世界を滅ぼさないよう、
彼らは集められた。
互いを監視し、
いざとなれば致命傷を与えられるように。
彼らは知ってる。
目の前の少年の命を奪うことは簡単だ。
同じくこいつもそう思ってることも。
でもつまらない。
そんな世界の思い通りになるなんて、
あまりに退屈過ぎる。
彼らは決めた。
決して力を世界のためにしないことを。
世界のためになんてなってたまるか。
この能力は俺たちのゲームでこそ生きる。
今日もお互いの生殺与奪を握り合いながらTomorrow×Togetherは楽しく喧嘩する。
彼らの小競り合いが立てる虹色の煙は美しいが、残念ながら終わりを迎えたその他世界には関係ないことだ。