テテは遠くの星のくせに毎日時間も決めずに好き勝手降り注ぐから、傘を持ってない私はとうにまぶしさに目が眩んでしまって、この涙はただ受け止めきれなかった光なんだよ。
好きなのにどうしてこんなにも切ないのかと思ったらそれは恋しいということだからか。
会いたい、会ってみたい。目にしてみたい。
毎秒、紫色の霧を金色に揺らめかせながらテテは踊る。夕方の一瞬の空の色みたいな奇跡をお気に入りの服みたいに好きに纏ってる。
好きなだけ喜怒哀楽する少年と手を繋いだまま大きくなったテテ。
解き明かせない三日月の美しさのように謎めいて光り、次の瞬間はちょうちょを追いかける少年になり。
寒い冬を暖める白い息の声も、何もかも。
テテが見たことある美しい景色や空気も何もかもが私にはテテなんだ。