さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

藤井風 武道館 NAN-NAN SHOW2020レポ

藤井風 武道館

[19:10開演]


▼一幕

ピアノで少しメロディーの口ずさみ

アダルトちびまる子さん

Close to you(間奏ハミングあり)

挨拶 ブロックごとの煽り

Just the truth(風氏はこの曲にクリスマスのヴァイブスを感じているらしい)

丸の内サディスティック

特にない(指パッチンを皆に求める風氏)

風よ(祈りをこめている)


【19:40 換気タイム15分】

何なんw

もうええわ

キリがないから

調子のっちゃって

罪の香り

死ぬのがいいわ

(煽り映像あり)

へでもねーわ ★新曲

青春病    ★新曲

さよならべいべ

帰ろう

[21:00 終演]


素晴らしかった…

感無量

歌声で溢れてひどく満ち足りている。

すごいパワーだった。

生の歌声ってすごく昂る。

風くんの圧倒的な歌声。

顔も芸術的。ギリシャ彫刻みたい。

ビジョンに大写しになった風くんの顔があまりにもかっこよくて、悲鳴をあげられないのがしんどかった。昂りを発散できなくて喰らっている状況。

一幕はピアノでしっとり聴かせる。

二幕はバンド。

衣装替えもあり。

一幕はカジュアルにTシャツにジーパン。背中に花が咲いたデザイン。

二幕はセットアップでスターっぽく。デビッドボウイ的なカリスマ。

新曲周辺は赤い英語のメッセージ柄のシャツに茶色のパンツ。




(↑この部分までは昨夜ライブ終わりに書いた。

興奮と満足感のあまり語彙をなくしてる。

すごいしか言えないので寝かせた。

というか寝落ちした。

新曲の青春病がリピートされ続ける中で完全に没していた…)




ステージ中央に円柱。

開演と同時に展開し、中からグランドピアノとその前に佇む風氏。

思わず立ち上がったんだけど、ほかに誰も立たないから あっ…そうなんだ…と思ってすぐ座った。

座ったままのライブって初めて。

二幕スタートは「何なんw」

ピアノの始まりの音と共に、客席後ろのドアから登場する風氏、かなりスター。

「みんな立ってもええんよー!」

その途端会場総立ちに。

よかった。

身体中に音楽がぶつかってきて、リズムに乗らずにはいられない。

風氏は己の必殺技のごとく曲の力を繰り出し、会場を完全支配。


風氏は慈しみ、怒り、悲しみを全て歌うことで抱きしめ、祈りに昇華していた。

渦巻く情念を踊れる音に錬成する風氏。

そこに彼の真骨頂があると思う。


美しいメロディーはただ滑って行く心地の良いだけの素っ気なさではなく、

そこに生々しい感情や、拾いそびれそうなくらい何気ない気持ちが内包されてる。

神聖さと所帯染みた生の言葉のギャップに惹かれる。


罪の香りの怒涛ぶりと、

さよならべいべの爽やかな大団円 盛り上がりが印象的だった。


「帰ろう」は魂が浄化されるよう。あたたかな祈りが溢れていた。ちょっと泣きそうになった。

生きていること自体への労い。

そういえばバンドメンバーの紹介の時、


「そして、なんとか今日まで生きてきてこの時間を共有してくれたあなた一人一人に拍手を」

と。


コロナ時代になってから、配信のライブで演者が「生きてね」と呼びかけてる姿をよく見かけた。


大変な時代だ。この船から降りないで、なんとかまた集合できるように。


帰りは来場者一人一人にポスターがプレゼントされた。リュックに入らず、手に持って帰る。

風帰りは皆、筒を手にしてるから何らかの卒業のようだった。

それぞれの帰途に付く。

今回は一人ずつでしか応募ができなかったから、たくさんの一人だった。


みんなが一人。

一人のみんな。

一人と藤井風。

忘れたくない武道館となりました。


追伸

風くんはプレミアムだが、口を開くと非常に朴訥としていて飾っておらず、かわいい。

随時英語で話し、横文字即本格的な発音なのであった。