毎日顔を合わせて同じ場にいる人には嫌でも馴染んで気安くさせられる。
ましてやメンバーだったら。
色褪せるほど、感嘆をなくすほど互いの顔なんて見てる。
互いを一番知ってるのは自分たちだという自負。
感動的な歌詞も互いが歌ってる顔を見て、もしやこんな綺麗事ほんとのことかもしらん、と思えたり、
逆に何気なさ過ぎるフレーズも妙に腑に落ちて共感してるかもしれない。
もしくは仕事だから、もう何も特に感情は動かないかもしれない。
それでも歌ってる瞬間、
顔を見合わせてる瞬間があった。
互いの歌声が耳殻を震わせた瞬間はなかったことにならない。
一緒に重ねた歌声が確かな真実味を持ってあたりいっぺんに広がってると思えたとすれば、
もしかして彼らはそれを幸せと感じられるかもしれない。
届いてるよ。
たしかにあなた達の声は届いてる。
寝ぼけ眼な朝に目覚ましで、
ものい通勤を活気づけ
くたびれた帰り道を盛り上げ、
そばに小さな咲く花のように、
または盛大な花火のように私たちを祝い、
日常にすり減る私たちを「あなたに夢中な私」に引き戻してくれる。
ありがとういつも。
あなたたちが歌う言葉が魔法を無くさず、
いつまでも歌っているあなた達自身を勇気づけますように。
世界は見捨てないに値する煌めきがあるって、希望を持てるように。
遠い未来で思い出した時に一番輝いてた日々が、何回も更新されますように。