さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

Talk is cheapなのかもしれないけど

テテがいたずらっぽく笑う。テーブルの上にたくさん並べたご馳走全部がひっくり返る。
それだけ?って言われて、おいしいねって小さくつぶやく。惜しいね、の聞き間違いだったかな。

内に秘めたカリスマに蓋をせずに輝くテテは傲慢なほどだ。神様がテテの身体に少しの間立ち寄り、思うがまま踊る。テテが不敵に笑えば、たちまち私は破滅してしまう。ありあわせの言葉を組み合わせても、テテの一瞬には敵わない。

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それでも立ち向かおう。テテが華やかに撒き散らす輝きを残らず覚えておきたい。テテが指一つ鳴らせば終わってしまう世界。私は砕け散りながら次の瞬間あまりにも屈託なく笑うテテにくじけてしまう。

テテは驚くほど幼くなる瞬間があって、そんな時のテテは心配になるほど無垢だ。しゃぼん玉を追いかけるこどものように曇りのない瞳。

幼いあの日泣いてた男の子に「ねぇそのまま一緒にいようか。」って手を引いて今日まで生きてきたんだね。どうか傷つくことがなるべく少なく、幼いテテも今日のテテも笑っていられますように。


圧倒的輝きで簡単にねじ伏せたかと思うと次の瞬間ふわっとこどもに帰るテテを一生わからなくていい。

ただありがとう、大好きだよと思う。

マーブルにゆらめくしゃぼん玉。

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