さすがにアヒージョ

最愛の人が何人もいるタイプ

待ちぼうけマラソン

エアコンからきゅり、きゅり、とささやかながら不穏な音がする。どうしよコオロギとか出てきたら。

体内が春の陽気だ。なんとなく心地よくてぬるくて、いつまでも身を浸らせていたいような。一歩外を出てしまえば途端に焼き尽くされてしまうだろうが。

夢に小学生の時の友達が出てきた。それほど親しくしていたわけでもないのに、定期的に出てくる。目のぱっちりしたかわいらしい子で、私が人生で初めて出会った「モテる」子だった。(まりちゃん)

夢の中の私はマラソンに挑んでいる。一周5キロぐらいのコースを10周ほどする過酷なものだ。私は「一緒に走ろうね」と約束したまりちゃんが見当たらなくて途端に心細くなる。まりちゃんはどこ?すると、彼女はどうやらコロナになって欠場するという。どうするんだ、彼女を探そうと手間取っている間に私はだいぶ順位を落としてしまった。このまま一人でビリっけつとして大衆の前で走らなければならないのか。暗澹たる気分。

というところで目が覚めた。

現実の私はというと、通販のものがキャンセルになったり、届かなかったり、挙句の果てにはホームページにログインできなくなったりと相次ぐ通販トラブルにストレスマックスである。待つことが嫌いだってことを忘れてた。不確定なものを期待しながら待つのは苦痛だ。通販でも就活でもお誘いの返事でも。怒りが収まったら眠ろう。